英語の発音矯正で英語リスニング能力は向上するか

「幼稚園」の英単語は"kindergarten"であり、"kindergarden"ではないと知った。
今こそブログを書くときである。

英語の発音矯正で英語リスニング能力は向上するか

学生の時分に「英語の発音矯正を行うとリスニング力があがる」という噂を聞いた。
自分の話で恐縮だが、どうやら本当らしい。
発音矯正を行ったことで、リスニングの能力が上がった経験がある。

発音矯正とは

語学学習者以外には今一つ聞きなれないであろう、「発音矯正」(Accent Reduction)という言葉。
これは、「英語を母語としない英語話者が、より自然に聞こえる英語の発音を身につけるためのトレーニング」であり、 基本的にはアメリカ英語やイギリス英語のイントネーションに近づけることが一般的であると思われる。
また、近年では発音矯正を専門に行う業者も(米国には)いる。

難点

これはもう、「独習が不可能(あるいは不可能に近い)」という点に限ると思う。
正しい発音が出来て、また指導することもできる教師と共に練習できないと、逆に変なクセが付き状況は悪化するかもしれない。

自分のケース

米国滞在前と滞在時にESL(English as Second Language)教師と週に1回、1時間のトレーニングをしていた。
ESL教師の用意したカリキュラムを全部無視して「そんなの("Hello"とか)全く興味ないから、俺の選んだ教材で発音矯正してくれ」と要求した。
これくらいの要求は通った。

使った教材は、Ann Cook著の"American Accent Training"(AAT)と、Lisa Mojsin著の"Mastering the American Accent"(MAA)とを用いた。

American Accent Training: With Downloadable Audio (American Accent Traning)

American Accent Training: With Downloadable Audio (American Accent Traning)

Mastering the American Accent with Downloadable Audio

Mastering the American Accent with Downloadable Audio

どちらも素晴らしい教材で、正しく使えばどちらも同じくらい効果があると思う。
(自分が買った版のAATはデカい箱に入っていて、中にペンや小さい鏡が入っていて笑ったが、今にして思うと鏡は大事だと思う)

個人的にはMAAの方が好みだと分かったので、MAAばかり使っていた。Lisa Mojsin氏のウェブサイトには当時日本人向けのDVDがあったのでDVDを迷わず全部買った。
今見たらオンラインビデオコースになっていた。
(が、日本人向けコースは「こんな発音する日本人、最近はいねえよ」という感じだったので普通のDVDコースの方が学習することが多かった)

https://www.accurateenglish.com/courses/

そして、自分の発音が良くなっていくにつれ、周りのアメリカ人の発音も聞き分けられるようになっていった。
サンプルが1つしかないので、この効果の再現性や客観性は怪しいが、個人的にはこの投資に満足している。

発音矯正は地味な練習も必要であり信頼できる教師も必要であるという点でハードルが高く、万人が気軽にできるものではないが、費用対効果の観点からみれば語学学習の選択肢としては良いものだと思う。